男性のテストステロンと加齢:テストステロン値に影響するもの

男性のテストステロンと加齢は結びついています。ホルモン値がゆるやかに下がっていくのは自然な流れです。どんな生活習慣がいちばん影響するのか、いつ医師に相談すべきかを解説します。
男性のテストステロンと加齢は直接結びついています。男性のこのホルモンの値は、生涯を通じて少しずつ下がっていきます。これは自然な流れですが、そのペースは睡眠、運動、体重、ストレスといった生活習慣に大きく左右されます。何が影響するのか、いつ医師に相談すべきかを見ていきましょう。
加齢でテストステロンはどう減少する?
減少はゆるやかに進み、ふつう30歳を過ぎたころから始まりますが、そのスピードには大きな個人差があります。
「男性更年期」と呼ばれることもありますが、Mayo Clinicの専門家が指摘するように、この変化は女性の更年期よりずっと穏やかに進みます。ホルモンが急に「オフ」になることはありません。そのため、中年期の体調の変化の多くは、ホルモンだけが原因というわけではないのです。
40代からの男性のテストステロン値はどうなる?
40歳を過ぎると、ゆるやかな減少がより目立ってくることがあります。とくに年齢に加えて、睡眠不足、体重の増加、運動不足が重なった場合です。
この時期、多くの人は仕事や家庭での負担が増え、運動や休息にあてる時間が減ります。体調の変化は積み重なった習慣と関係していることが多く、これはうれしい知らせでもあります。習慣は変えられるからです。パソコン仕事、車での移動、画面の前で過ごす夜は、知らないうちに日々の活動量を減らしています。
どんな変化に気づくことがある?
サインは特定のものではなく、ホルモンに関係していることもあれば、疲れやストレス、ほかの原因によることもあります。
- エネルギーや持久力の低下;
- 筋肉量や筋力の減少;
- 気分の変化、いら立ち;
- 性欲の低下;
- 睡眠の質の低下。
これらのサインだけで自分のホルモンバランスを判断するのはやめましょう。医師に相談することが大切です。
40代から自然にテストステロンを支えるには?
いちばんの手段は生活習慣です。自然なホルモンバランスを支えるのに役立ちますが、医師への相談の代わりにはなりません。
- 睡眠。慢性的な睡眠不足はテストステロン値の低下と関連しています。規則正しく十分な睡眠を目指しましょう。くわしくは「睡眠時間はどれくらい必要?」の記事で。
- 筋トレ。ウエイトを使った運動は筋肉と全体的な活力を支えます。始め方は「40歳からの筋トレ」の記事で紹介しています。
- 全体的な活動量:ウォーキング、階段、日中にこまめに体を動かすこと。
- 体重管理、とくにお腹まわり。
- ストレスへの対処。慢性的なストレスやコルチゾールの上昇はホルモンバランスと関連しています。これについては「ホルモンバランスとストレス」の記事をご覧ください。
- たんぱく質を十分に含むバランスのよい食事と、ほどほどの飲酒。
年齢とともに活力が落ちるのは避けられない?
いいえ。年齢は要因のひとつにすぎず、中年期以降もエネルギーと体力を保っている男性はたくさんいます。
40代、50代の体調は、何年もかけて積み重ねた習慣に大きく左右されます。定期的に体を動かし、しっかり眠り、体重に気を配っている男性は、運動不足の同年代より調子がよいことが多いのです。年齢は宣告ではなく、基本的なことにもっと気を配るきっかけです。
- 定期的に健康診断を受ける;
- 長引く疲れや気分の変化を放置しない;
- 知人のすすめや広告をきっかけに、ホルモン剤やサプリメントを使い始めない。
テストステロン値が低くなるのはなぜ?
原因はたくさんあり、年齢はそのひとつにすぎません。
ホルモン値には、生活習慣、体重、睡眠、ストレス、さらにさまざまな健康状態や薬が影響します。そのため、原因を見きわめられるのは検査をしたうえでの医師だけです。
いつ医師に相談すべき?
体調の変化がはっきりしていて長く続くなら、医師に相談して検査を受けましょう。
テストステロン値を正確に知るには血液検査が必要です。症状による自己判断は当てになりません。その多くはふつうの疲れと重なるからです。定期的な検査については「50代男性の健康」の記事で、健やかな年の重ね方におけるホルモンの役割についてはMayo Clinic Pressの記事で紹介しています。
中年期以降に体力を保つ方法については、「男性のエネルギーと持久力:45歳からのライフスタイル」の記事をご覧ください。