シニア犬のケア:年をとった犬を元気で幸せに保つには

シニア犬のケアは、思っているより早く始まります。大型犬は6〜7歳、小型犬は9〜10歳ごろには「シニア」になります。散歩、住まい、食事、動物病院の受診をどう変えれば、愛犬ができるだけ長く元気でいられるかを紹介します。
シニア犬のケアとは、定期的な動物病院での健康チェック、よりやさしく回数の多い散歩、すべりにくい快適な住まい、年齢に合ったフードのことです。こうした変化が、愛犬が長く活動的で満ち足りた毎日を送る助けになります。
犬の老化はゆっくり進みます。眠る時間が長くなり、階段を上るのをいやがり、散歩ですぐに疲れるようになります。多くの飼い主は「年だから」と考えて何も変えません。でも、気配りのあるケアで、大切な家族の元気な時間をぐっと延ばすことができます。
シニア犬の特徴:まず必要なケアは?
いちばん大切なのは健康チェックを欠かさないこと。獣医師会は、シニア犬を少なくとも半年に1回は診てもらうことをすすめています。歯、関節、腎臓、心臓など、年齢による多くの変化は、早く気づくほどケアしやすくなります。
- 食欲、体重、飲む水の量、睡眠や散歩の様子を記録する。
- 週に1回、歯、足、爪、皮膚をチェックする。
- 急な変化があれば、何でも獣医師に相談する。
シニア犬の散歩のしかたは?
1回の長い散歩より、短い散歩を1日に数回。関節を動かしつつ、負担をかけすぎないためです。
- アスファルトより、芝生や土などやわらかい地面を。
- 水泳は関節に負担をかけない、すばらしい運動。
- ジャンプやボールを追いかける急なダッシュは避ける。
- 暑い日は朝と夕方に、寒い日は外にいる時間を短く。
散歩は犬だけでなく飼い主の健康にもよいもの。「犬の散歩」で紹介しています。
シニア犬が散歩をいやがるときは?
無理に引っぱらないでください。散歩をいやがるのは「なまけ」ではなく、不快感、疲れ、不安のサインであることが多いのです。まずは原因を探りましょう。
- 散歩を短くし、落ち着いたなじみのコースを選ぶ。
- 足や爪をチェックし、天気にも注意する。シニア犬は暑さや寒さがこたえます。
- においを嗅いで探すノーズワークの遊びを。急がずにできる運動です。
足を引きずる、なかなか立ち上がらない、数日続けて散歩を拒むといった場合は、獣医師に相談しましょう。
シニア犬がよく眠るのはなぜ?
年をとると犬は実際によく眠るようになります。起きている間に元気で、食欲があり、まわりに興味を示していれば、それはふつうのことです。注意すべきなのは急な変化です。
- 静かで暖かい休息の場所を用意する。
- 生活リズムを保つ。食事と散歩は同じ時間に。
- 眠りが落ち着かない、起こしにくいといった変化に気づいたら記録し、獣医師に伝える。
ペットの睡眠の目安については、「ペットの睡眠」でくわしく紹介しています。
シニア犬の頭の元気を保つには?
年をとった犬にとって、頭を使うことは体を動かすことと同じくらい大切です。生活への興味を保つ助けになります。
- ノーズワークマットや、中にフードを入れるおもちゃ。
- 短時間のコマンド練習。知っているコマンドでもOK。
- ゆったりしたペースで、新しい散歩コースを。
- 人や穏やかな犬とのふれあい。
1回の長いトレーニングより、5〜10分を1日に数回のほうが効果的です。挑戦するたびにほめ、まだ楽しんでいるうちに終えましょう。そうすれば新しい課題が疲れではなく喜びになります。
年をとったペットのための住まいの工夫は?
- すきま風の入らない暖かい場所に、体圧を分散するベッドを。
- すべりやすい床にはマットを敷き、ソファや車にはスロープを。
- 食器は台にのせ、低くかがまなくてすむように。
シニア犬の食事は?
太りすぎは関節の大敵です。シニア犬用フードはたいていカロリーが控えめで、年齢に応じたニーズに配慮されています(WSAVA)。食事の変更は獣医師と相談するのが安心です。体重管理については「猫と犬の過体重」で紹介しています。
シニアのペットの飼い主さんからよく聞かれるのが、LifeWaveの技術を動物向けにしたAcuLifeについてです。これはウェルネス製品で、獣医師の代わりにはなりません。使う前に獣医師に相談してください。どんなもので、どのように使われているかは、「犬・猫・馬のためのAcuLife」で紹介しています。